WLAN

無線LAN

スマートフォンやタブレット(iPad等)の普及により社内でも無線LANの設置が増えています。

無線LAN

'無線LAN導入のメリット'
・LANケーブルの配線が不要になり、社内のレイアウト変更が容易になる。
・会議室等のどの部屋からでもインターネットへの接続が可能となる。
・スマートフォンやタブレットPC(iPad等)の月間パケット通信量に加算されない。
・打ち合わせ時に来客用無線IDでインターネットの接続が可能になる。
 但し、社内PC(サーバー含む)やプリンターへの接続はできない。
ディスクトップPCは無線子機を内蔵していません。別途、無線子機の取付が必要です。

'無線LAN導入のデメリット'
・セキュリティーに不備があると無線からPCへ不法に侵入されデーター流失のリスクもありえる
・障害物(冷蔵庫、テレビ、電子レンジ等)などの影響で安定しないこともある。
・場所によってはデッドスポット(無線の電波が届かない場所)がある。
・無線親機に障害が発生した場合、予備機をあらかじめ用意する必要がある。

セキュリティ対策
★WPA2の利用
認証方式としてWPA2-PSK、暗号化方式としてAESを選択し十分な強度の共有鍵(大文字・小文字・数字・記号を全て含み20文字以上)を使用するべきです。(逆に言えば、WEPと、WPA-TKIPは避ける)

★アクセスポイントの利用を制限する(MACアドレスフィルタリング)
無線LANに接続したいパソコンやスマートフォン、タブレットPCなどの“MACアドレス”を、あらかじめ無線LAN親機に登録する方法です。
MACアドレスとは、無線LAN親機と接続する機器を識別するための固有の番号(アドレス)で、登録した機器だけの通信を許可します。
但し、PCやスマートフォン、タブレットPC等の増設の場合、無線LAN機器へMACアドレスの登録が必要になります。

MACアドレス制限

家庭用と業務用無線LAN機器の違い
★家庭用無線LAN
家庭用無線LAN
・オールインワンタイプでルーター機能を備えている。
・低価格(数千円~3万円以下)である。
・ゲストIDやUSB接続、プリントサーバー等の機能が使用でき高機能である。
・無線LAN機器への接続台数が10台程度と少ない。

★業務用無線LAN
業務用無線LAN
・ビジネスルーターと無線LAN機器との組み合わせで使用する。
・自由度の高いアクセス制限やセキュリティ設定が行える。但し、設定の難易度が高い
・業務用無線LAN機器はルーター機能が無いため、アクセスポイント専用として使用する。
・業務用無線LAN機器は通信速度よりも機器の安定を優先しています。
・業務用無線LAN機器への接続台数は50台以上でもOKです。
・壁や天井に設置する

無線LANの通信速度が遅い場合、ルーターも含めた業務用無線LANへの切替が必要です。

無線LAN設置時の注意点
(1)床の上
床の上に無線LAN機器を置いている場合、シグナルが弱いと思っても無理はない。無線LANのシグナルには下方向、横方向に飛ぶという特性がある。床に置いていると、室内全体にシグナルが行き渡るのは難しい。無線LAN機器は地上1.5~2メートル程度の高い所に置いておくのが好ましい。

(2)窓際
無線LAN機器は窓際に置くのもよくないとのことだ。外から無線LAN機器が見えてしまうというセキュリティ上の問題もあるが、ここではシグナルという点から見てみよう。窓際に置いた場合、半分ものシグナルが外に向かって飛んでいるという。つまり、貴重な電波の半分を無駄にしていることになる。これは大いなる損失だ。窓際に無線LAN機器を置いていて、電波が弱いと思っているのなら、今すぐにでもやめよう。

(3)電子機器の横
自宅、オフィスいずれも、室内にはさまざまな電子機器があるだろう。そして、その数は少しずつ増えているのではないだろうか。これら電子機器も無線LAN機器のシグナルに対しては敵になりかねない。実際、干渉を起 こす原因となっていることが多く、テレビ、電子レンジ、コードレス電話などの近くには置かないほうが良いそうだ。加えて、Bluetooth対応の機器も要注意だ。これらの電子機器から離れたところに、無線LAN機器の設置場所を確保しよう。

(4)部屋の角
先に述べたが、無線LANのシグナルは360度全方位に飛ぶ。よって、部屋の角に置くのも効率的とは言えない。特に電波が通りにくいコンクリートの壁に挟まれた角は避けよう。シグナルという点では、木造のほうがコンクリートより通りがよいようだ。

(5)隠された場所
 無線LANルータが棚の中等へ隠す。周囲にあるものが電波を妨げてしまいます。
 見栄えが悪くなるとの理由で隠すことは電波が悪くなる要因となります。

※無線LAN機器は通信規格やセキュリティー対策が変更されるため、4~5年程度で買い替えが望ましい。